高嶺の花の秘密





「...素晴らしかった」



映画が終わり、朔弥と映画館を出る。


私は、映画が期待通りのもので感動していた。



「だな!ミステリーはあんま見ないけど、あれは俺も面白かった!トリックが凄かったな!」


「ええ。あの作者の書く小説は、突飛なトリックが売りだから」


「俺も本、読んでみようかな」


「いい心意気ね」



その後も、朔弥と映画の感想を言い合った。



「この後どうする?」


「うーん...もうお昼時か」



時計を見ると、12時を過ぎたところだった。



「じゃあ、昼メシ食いに行くか?」


「そうね」


「テキトーに店探して入るか」