高嶺の花の秘密

思わず目を見開く。


まさか、朔弥がそんなこと言うなんて思わなかったから...。



「あ、ありがとう...」



私まで動揺してしまう。



胸の鼓動が速まる。


...何これ...。



...顔が、熱い。



「じゃ、じゃあ、そろそろ入るか!!」


「...ええ、そうね」



...気にしない、気にしない。


きっと今日は、どうかしているんだ。



そう自分に言い聞かせて、無理やり平常心を保った。