皮肉を込めてそう言うと、朔弥は「くっ...!」と悔しがる。


まあ、正論ですしね。



「急がないと。遅れると余計に怒らせるわよ」


「はっ!やべぇ!じゃあな、美咲!」


「いってらっしゃーい」




慌ただしく駆けていく朔弥に、棒読みでそういった。



朔弥が怒られている間に、私が図書室で優雅な昼休みを過ごしたのは、言うまでもない。