...ていうか



「なんで私、こんなに悩んでんのよ」



そうよ、よく考えたら、なんで朔弥ごときと出かけるのに服を悩む必要があるの。



今まで他の人と出かけるときだって、テキトーだったのに。



「...どうかしてるわ」



そう呟いて、私は一番近くのワンピースを手に取った。



「うん、これでいいか」



その時、部屋のドアを誰かがノックした。