お客様が来たときに出すために用意してあった紅茶とケーキを机に置いた。



さっきはキッチンに行ってこれを用意してたのだ。



「わっ、うまそう!さんきゅー、美咲」



さっきまで疲れ果ててたのにいきなり元気になった。単純。



「...何これ、うまっ!?」



朔弥は一口食べると目を見開いた。



「そうでしょ。これ、母が贔屓にしてる店のなの」



「こんな美味いケーキ初めて食べた...」