「何、嫌?」



「違う違う!そう言うわけじゃないから!うん、行く!」



「そう?ありがと」



顔真っ赤にして全力否定する朔弥を不審に思いながらも、断られなかったことにとりあえず安心した。



「でも何で俺?あ、嫌って訳じゃなくて、美咲って友達がいっぱいいるのになんでかなって」



「友達ったって表面上だけだし。修也とは映画の趣味が合わないのよ」



私はサスペンスやミステリー、修也はホラーやスプラッター。



修也ってああ見えて性格ひん曲がってるんだから。



まあ、だから私と仲良いんだけど。