「...何でも...?」



何でもする、という朔弥の言葉に思わず反応した。



...なら、少し厚かましいかもしれないけれど。



「...じゃあ、テスト終わったら、付き合って」



ずっと言おうと思ってから、ちょうどよかった。



やっぱり、厚かましいかな。



「は!?」



朔弥は何故か顔を赤くしてこちらを凝視してきた。



何をそんなに驚いてるのか知らないけど...



「...映画。私の好きな作家が原作のやつが公開されたから、観に行きたいんだけど」



「え!?あ、なんだ、そういうこと...」