高嶺の花の秘密

そう決心してまた朔弥を見ると、何故か表情が曇っていた。



「じゃあ、美咲、藤堂先輩に告られたんだよな」


「まぁ、そうね」



最早、告白を超えられた気もするけれど...
いえ、これも忘れましょう。

キス?なんのこと?私は魚より肉のほうが好きよ。


そんな脳内茶番を繰り広げている間にも、朔弥の顔はどんどん曇っていく。



「藤堂先輩相手とか、俺まじで勝ち目ねーじゃん...」


「大丈夫よ、人間性なら朔弥の方がずっといいし」


「そういうことじゃないから」



じゃあなんなのよと聞こうとすると、朔弥が頭を抱えだしたのでやめておいた。


なんか最近、こいつの言動が理解できない。

私は現代文も古文も成績優秀なはずのに。おかしいわね。

原因は私じゃなくて朔弥にあるってことかしら?



「俺も...頑張らないとな...」


そう思い、また目的語がないことには突っ込まないでおいた。