そんなこんなで、あっという間に、放課後。


いつもなら、図書室に行くところだけど...。



朔弥と気まずい状態になっている今、どうしようかと迷う。


図書室に行ったところで、いないかもしれないし。


今日はもう帰った方がいいかも。



そう結論を出した時、




「美咲、何してんの?」



「ひゃっ!?」




突然肩を叩かれ、悲鳴を上げてしまった。


普通、ただ肩を叩かれただけじゃ、悲鳴を上げたりはしないけど、


思わず過剰反応したのは、その声が、修也のものだったから。



ザザッと勢いよく距離を取る。


その間、およそコンマ5秒。