思い返すだけで、羞恥心で埋まりたくなる。




そして、朔弥は多分、私と修也が抱き合ってるのを見て、何か勘違いしているのだろう。



そんなこんなで今、気まずくなってしまっている。




また一つ、ため息を吐いた時、




「あの、夢路さん」




男子の声が聞こえた。



嫌な予感がしながらも、恐る恐る振り返る。




「藤堂先輩と付き合ってるって、マジ?」




...ああ、もう嫌だ。