首をかしげる女の子。



こんなに可愛い子がいるっていうのに、修也は一体なにが不満なの?




「あの『好きな人』っていうのは、幼馴染としてだから。恋愛感情は一切ないの」



「え、ええ...??そう、なんですか?」




そんなわけがないとでも言いたげな表情。




「ええ。修也は、誰にでも好きって言う人だから、気にしないで。頑張ってね」



「はい!ありがとうございます!」




と、修也がチャラ男だと勘違いされそうな嘘をついて、女の子を見送った。



今回もうまくやり過ごせてよかった。