「ゆ、夢路さん!」


「ちょっといいですか!?」




緊張した様子で、私に声をかける女の子たち。




「...大丈夫よ」




笑顔でそういうけれど。




「あの...藤堂先輩と付き合ってるって、ホントですか!?」




これで通算、12回目...。



流石の私も、堪忍袋の尾が切れるわよ。




「付き合ってないわ」



「で、でも、この前の体育祭で...!」



「ああ...気にしなくていいわよ、あんなの」



「へ?」