高嶺の花の秘密

ああ...どうか今年は、あの忌々しきお題がありませんように。




「しかも!今年は、藤堂先輩が出場するんだよねー!」





あ、まだ続いてたのね。



興奮した口調でそう続ける松野さん。




...っていうか、




「修也が?」




驚いて、グラウンドを見ると、確かに修也がスタートラインに並んでいた。




すると、ぱち、と目が合った。




「...。」




にっこりと笑って私に手を振る修也を、冷めた目で見つめる。



理由はもちろん、あのキス事件。




この前、あろうことか修也は私が好きだと言い、さらにあろうことか私にキスをした。




思い出し、修也を軽く睨むけれど、一切あの笑顔を崩さない。




やっぱりあいつ、頭おかしいわね。