...なんで?




「おーい、夢路さん?」



「っあ...ごめんなさい、どうしたの?」



「そろそろ出番だから準備した方がいいよ!次、徒競走」



「わかったわ。ありがとう」




もう、余計なことは考えないで、競技に集中しよう。



軽く頬を叩いて、気を引き締めた。




『次は、プログラムNo.2 徒競走です。出場する方は準備して下さい』




「夢路さん、頑張って!」



「ありがとう、1位とってくるわね!」




アナウンスを聞き、靴紐を確認して向かった。