「ひっど!!まぁいいや。あたしンちあっちだから行くね!んじゃ、気をつけて!」

「待てよ!流石に危ないから送るわ」

「あ、ありがと」

びっくりした…送ってくれるなんて。

10分くらいの道なのに今日は3分程に感じた

短いな…もっと長けりゃいいのに…

「あ、姉ちゃんおかえり!」

「大樹(タイキ)!なんか久しぶりじゃん!
合宿終わったの?」

「そーそーだから打ち上げして帰ってきた」

「へーお疲れ。」

大樹はあたしの弟。

中学2年だ。サッカー部に入っていて

強豪校だから1週間合宿に行っていた

まず、春休み入ってからやれって感じよ。

わざわざ学校1週間も来ないで合宿してさ!

そんなだからアホなのよ。

「てか姉ちゃん、その人…」

「あー!別に彼氏とかじゃないよ??」

「その人八中の高原康哉さんだよね?」

どーして大樹が知ってるの…

「なんで知ってんの?俺のこと。」

「八中のゆりちゃんの彼氏でしょ?」

「そーだけど。なんてゆりのことまで」