ピュアラヴ。

俺の家は西岡高校の目の前にある。


この高校を選んだ理由も、


家から1番近いところにあるからだ。


校門から入り歩いていくと


昇降口に数人の人がいるのが見えた。


そして、1人がこちらを振り返った。


「あ!理久〜卒業式ぶりじゃね!!!」


「ほんとだ〜!理久〜おひさ〜!!」


昇降口には2人の女子がいた。


2人とも同じ中学校だった子達だ。


『おはよう!2人とも制服似合ってるね(^^)』


「ありがと〜!

理久こそ相変わらずイケメンだよっ!」


『そんなことないよ〜。


でも、ありがとう(^^)』


「あ、理久、2組だったよー!


あーあ、同じクラスがよかったなー。」


『2組かぁ〜。でも、クラス違くても


休み時間とかに話せるよ(^^)』


なんて、3人で話していると、


?「りっく〜!おっはよ!!」


と、誰かが後ろから飛びついてきた。


驚いて後ろを向くと、


歯を出して笑顔でこっちを見ている


祐吾がいた。


彼は伊坂 祐吾(いさか ゆうご)、


小さい頃からいつも近くにいる。


いわゆる腐れ縁ってやつ。


『なんだよ、朝からうるさいな。』


祐「えーー。もう、理久ってば急に態度


変わりすぎだろ!俺に相変わらず


冷たいなー!俺は悲しいぞー。」


祐吾は、そんなことをいいながらも


ヘラヘラ笑っている。


『野郎に優しくしても意味ねーだろ。』


祐「ひっでーな。


女の子には優しいくせにさ〜!」


『当たり前だろ。女の子はお前と違って


かわいいからな〜。』


祐「ふんだ!そのセリフ俺がいったら


絶対キモがられるわ、、、


イケメンは得ですねーーーー。


あ。クラス表貼られてるね。」


『あ、お前も2組か。また一緒かよ。』


祐「まじ!やったじゃん!!


またとか言うなよー!


本当はうれしいくせに♡」


『キモいわ!ハートつけんじゃねー。


ほら、人増えてきたし行くぞ。』


俺らは、さっきの女子2人に手を振って


教室に向かった。