真於-「わかるからデュエットしようよ、七海。わかった、次の曲は歌うよ。」


七海-「うん、真於。」


数分後-。


真於-「七海、デュエットありがとう。記憶の欠片の歌詞切ないな?。デュエットしているから泣かないけど、一人なら泣けるよ。」


七海-「うん、こちらこそデュエットありがとう。記憶の欠片の歌詞は切なくて泣きそうになるね。」


〈記憶の欠片〉

君が忘れてしまったとしても、私はずっと忘れない。幸せだった時間は確かにあったのだから、心のアルバムに閉じてしまってある。心の傷はなかなか治らないけれど、少しでも癒えるならとそばにいたけどボタンをかけ違えるように些細な事ですれ違ってしまった君と私の心。辛くなったら、言ってくれた言葉を思い出して乗り越えたい、離れていても君には笑っていて欲しい。

反対されても何とか時間を作った最後のデートは、離れていた時間が長かったせいかお互いの肌の温もりを確かめ合うように抱きしめ合ったね。少しでも長く触れていたくてわがまま言ったりしたけど、一緒の時は幸せだった.... 。君が悩みを打ち明けてくれたのは嬉しかったし、もっと二人の時間を作りたかった。目を閉じれば過ごしてきた事が、鮮明に思い浮かぶけど会えないから