吉良くんには届かない。



智佳からマイクを渡されて、ドキドキしながら立ち上がった。

空気壊れませんようにっ!!



「...間中、ひかる、です。男みたいな名前なんですけど、女です。えーと、動物とか子供とかが好き、かな。運動が得意です。面白いこととか言えないんですけど、お願いします。」



そこまで言って座る私。ちらっと周りを見ると、みんな私の方を見て、それからパチパチと拍手をしてくれた。

よ、よかった。セーフ。



「じゃあ自己紹介も終わったことだし、席替えからしてこー!」


安田くんがテンション高めにそう言って、わっ、と盛り上がる部屋。

席替えの分け方はグーチョキパーのどれかを出して、ペアになった2人が隣になるらしい。



「グーチョキパーっで、わっかれましょ!」


安田くんの声掛けで、みんなが一斉に手を出して、私はチョキをだした。


「お、きれーに別れたな!俺穂波ちゃん〜っ!」

「よろしくね〜」


安田くんと穂波ちゃん


「仲良くしてな」

「う、うん!」


松原くんと智佳


「タイプの子に当たっちゃった。嬉しいな」

「からかってるでしょ〜!」


朝霧くんと絵美ちゃん



それから.....



「えと、よろしく」

「.....ん」




私と、吉良くん






なんで吉良くん...。


30分おきに席替えするらしくて、ここの部屋2時間半取ってあるから、全員回ったあと、最後にもっかい最初の人に当たるみたい。


え、吉良くんと2回も.....

いや、別にいいけど、いいけど、でもこの人話してくれるの?なんて。