吉良くんには届かない。


「安田 康介(やすだ こうすけ)です!彼女が欲しくて来ました!

好きなタイプは〜、ハッキリした女の子!趣味と部活はサッカーでー、えーと、うーん、終わり!」


ニカッと笑って最後を占めた安田くん。彼女欲しいって宣言したにも関わらず、キラキラした笑顔で爽やかオーラを出てきた。

明るく染めた茶髪に眼光の鋭いつり目。不良っぽいけど、顔そのものは子供っぽいっていうか、素直そうで、地味にモテるタイプだ。


「次お前だぞ」

「ん?あぁ、俺か。」


次は、ちょっと訛りのある男の子。

安田くんからマイクを受け取ると、すくっと立ち上がって、お、背筋いいな。



「えーと、松原 しゅん、です。平仮名でしゅん。部活はバスケで、うーん、趣味はない。

面食いやけん、美人が好きです。あ、あと、九州育ちなんで、方言しゃべります。

よろしく。」


松原くんは、眠そうなタレ目とつんつんした短髪。かっこいいけど、掴みどころのない雰囲気。でも声が優しくて、落ち着く。


名前がひらがななの、同じだーなんて思いつつ、次の人にマイクが渡った。