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そんな重い足取りも、合コンが始まってしまえば過ぎたこと。
少人数なのにやけにうるさいカラオケボックスで、私は既に帰りたくなっていた。
「はーい!今日は俺のために集まってくれてありがとーーう!!!」
「お前のためじゃねーよ!」
ゲラゲラと笑い出すメンバー。
面白いけど、マイク使って大声出すのはやめてくれ!?
耳が大音量に慣れずに、じわじわとストレスがこみ上げてくる。
「じゃあとりあえず、自己紹介からしよっか。俺からいっても、いい?」
優しそうに笑った男子がそう仕切ってくれて、そこから自己紹介がはじまった。
合コンってこんな感じだったね、そういえば。
「俺、朝霧 海洋(あさぎり かいよう)っていいます。海洋国の海洋ね。カイくんって呼んでくれたらうれしいです。
部活は弓道部で、体力には自信あるかも。趣味は〜、うーん、音楽を聴くこと?」
つまらなくてごめんね、なんて笑う朝霧くん。今の笑顔で智佳オチたな。
スッキリした切れ長の目と、少し茶色っぽい髪の毛を綺麗にまとめてて、大人っぽい雰囲気。
この人、結構遊んでると思う。かっこいいし、場慣れしてる感じがするもん。
朝霧くんの紹介が終わると、「次俺ねー」と朝霧くんの隣の子が立ち上がった。
さっきマイクで騒いでた奴だ。

