「おねがい...!
ひかるにしか頼めないんだよ」
涙目でそういう智佳(ともか)
そんな目で見られると、断りづらくなっちゃうじゃん。
そしてとうとう最後の押しに、私はつい「いいよ」と言ってしまった。
「ほんとに、空気壊しちゃっても知らないからね」
「ありがとう〜!!!!!ひかる大好き!!」
「はいはい」
ふわっと長い髪の毛を揺らして、席に戻っていく智佳。
あーいう子が、俗に言う可愛い子なんだろうなぁ。私とは真反対だ。
LINEで合コンの場所を聞きながら、少し重くなった足で私も自分の席へと戻った。
合コン、いやだなぁ。