それから10年たった.

太郎は平然と暮らしている.

一流大学を卒業し,
一流企業に就職し,
順調な人生を送っていた.

勤勉な性格が報われた人生といえるのかもしれない.

世界中の参考書をすべて持っている気がするだの,
二宮金次郎風の銅像が庭にあるだの,
伝説が絶えなかった.


そんな太郎の家に一通の手紙が届いた.