「そうそう!話が逸れちゃったけど…
それでね、明日は帰るけど……夕方までにキッチンの片付けが終わる??
無理だったら………明後日の朝、ちょっと早目に起きて……
片付けて欲しいなぁ~って思って。
お昼過ぎから四人が遊びに来るから、大変なんだぁ~」

オレの言葉に、今日何度目かのびっくり顔を見せてくれた。

「一応唯ちゃんの、園での保護者らしくて……
報告しないと後が五月蝿いからね。
ご両親に会うこと、泊まらせることを話したんだ。
後、やっぱり唯ちゃんの親に会うのって……緊張するから
新しい部屋のイメージと手土産や服装を……相談したんだ。」

オレの言葉に、想像したらしくて………クスクス笑ってる。

ふん!笑っていられるのも、今のうちなのに。

もう直ぐ、同じ苦しみを味わうよ。

オレの心の声が聞こえない唯ちゃんは、まだ笑ってる。

「そんな訳で…………
『唯ちゃんの部屋にカギをつけろ!』
『確認しに行く!!』と…騒ぎ立て…………
気づいたら、遊びに来ることになってたの。
まぁ~、ここはオレの家だけど、これからは唯ちゃんの家でもあるんだから……
遠慮せずに、友達を呼んでもいいからね。
よし!今日は疲れたから………寝よっか!」

シャワーを浴びに行く唯ちゃんに、ドギマギしながら……

平静を装って、リビングで寛いでいた。