溶けろよ、心



「ごちそうさまでした」

昼食が終わってもまだ映画まで時間があった。

「どっかその辺ブラブラしてくか!」

町田くんはキラっと私に笑顔を向けた。
それを見ると、私も自然と笑顔になる。

「うん!」

「本屋でも行く?」

私は頷いた。