溶けろよ、心



"小池ちゃん"が友達のところへ戻り、2人の空気感が流れ出す。


言葉に詰まる私を、優しく待ってくれる町田くん。



「…あの、今日一緒に帰らない?」


頭の中でまとまらないまま、言葉は滑り落ちて出た。



「ぅえ?」


町田くんが変な声を出したから、私はうつむき気味だった顔を上げた。


そこには、町田くんの真っ赤な笑顔があった。



「うわー、嬉しんだけど」


町田くんは照れくさそうに後頭部をかいた。



町田くんが嬉しそうにしてくれたのが、私はすごく嬉しかった。