溶けろよ、心




「うーん…」


涙を拭ったるいは、腕を組んで唸っている。


「正直ね、私も部活ばっかで恋愛経験とかないわけ。
だからさ、ナツキに聞くのがいいかもね」



「あ、やっぱり付き合ったのかな?山下くんと」



「みたいだよ〜。ナツキもリア充だよ」



そうなんだ…。

このあいだの体育祭で、公開告白まがいのものをされたナツキ。

まんざらでもなさそうだったけど、上手くいったんだ。




いいなぁ…なんて、思ったの初めてだ。

好きな人と両想いっていいな。