溶けろよ、心



「るい?」


「ま、まさか真由がそんなこと言うなんて思わなくて…」


るいの目は若干潤んでいる。


「前までの真由なら、アタックするなんで言わなかったよ。絶対。

変わったね、真由」


るいは瞳を揺らしたまま、私の頭をわしゃわしゃと撫でくりまわした。


「るい、くすぐったい」


「わたしゃ嬉しいよ!真由!」


酔っ払いみたいな勢いでるいが私に抱きつく。


その温もりが嬉しくて、私の目にもうっすら涙が溜まった。