溶けろよ、心



そして今夜、晴斗から電話がかかってきた。

私が昼間にかけたのの折り返しだ。


晴斗は短い空き時間を私との会話に使ってくれるようになった。



私が晴斗を大切に思っているのと同じくらい、晴斗も私を大切にしてくれているのが伝わった。



「なに、町田のこと好きになった?」


「……う、ん」



晴斗は、私が少し前まで晴斗を好きだったことを知っている。

もちろん町田くんもそのことを知っている。


そんな私を、2人はどう思うだろう。


「…軽い女だって、思われる?」