自分はもう、何にでもなれる気がしている。 「おっはよーう」 誰もいない家で、一人で挨拶をするくらいには浮かれていた。 晴斗と数ヶ月ぶりに電話をしたのは一昨日のことだ。 晴斗に自分の積年の想いを伝えられたこと。 晴斗の抱えていたものを知れたこと。 本当によかった。 心に溜まった重たいものがすべて消えた。 全部全部、町田くんのおかげだ。 感謝してもしきれないな。 私は一人きりの食卓で、パンを紅茶で流し込んだ。 そして、学校指定のジャージに着替え、家を出た。