溶けろよ、心


もしかして、気づいてくれた……?


晴斗は一瞬、私たちを見て目を見開いた。

と思ったら、すぐに目を伏せる。


どうしたんだろう。


そして、こちらを一気にじろりと睨んだ。

私がビクッとした時にはもう、晴斗は車に乗っていて、そこから姿を消していた。