おばあちゃんからもらったお小遣い、残しておいてよかった。 私は貯金していた全額を財布に入れた。 もう今朝は制服を着ない。お母さんにも宣戦布告してしまったから。 昨日は夜ごはん抜きを覚悟していたけれど、お母さんは作ってくれた。 何も会話がない私とお母さんを、菜穂は不思議そうに見つめていた。 「いってきます」 「真由。どこに行くかだけは言いなさい」 お母さんは怒った顔で言った。 これは、言わないと雷が落ちる。 もういい。行き先くらい言ってしまおう。 「…………京都」