「はぁ……」 電話を切って、ため息をついた。 晴斗が好き。 そう、声に出したのは初めてだった。 空を見上げる。雲はひとつもない。 大空に向かって、手を伸ばす。 神様。 私は弱い人間です。 逃げる私を、許してください。