「橘…」 ああ、この声。町田くんだ。 お願い、もう見ないで。 嘘、早く助けて。 「……晴斗が…………」 嗚咽混じりに声を出す。 直接聞いたことはないけれど、町田くんは知っているはずだ。 私と晴斗の関係を。 「……晴斗が……好き…」 町田くんのTシャツを握りしめた。 知っているなら、教えて。 私がこれからどうすればいいか。