「出ねーー!」 突然、2つ向こうの席から男子の騒ぎ声が聞こえた。 もう1人の幹事の山下くんたちだった。 「なんだよー、志賀のやつ!」 「久々にみんなで話したかったのによ!」 「あいつ引っ越してから1回も電話出ねえよな」 「番号変えたんじゃね?」 「でも、繋がるのは繋がるんだよ!出ねえけど!折り返しも来ねえし!」 晴斗……。 「山下うるさーい」 そう言ったのは、隣のテーブルの女子たちだ。 みんながAnswerのファンのグループで、晴斗がいなくなった日に泣いていた。