「大したことじゃないわ……皆が不利益を被るようなことは絶対ないと約束出来るしね。けれど話したところで信じて貰えるわけがないのよ。だから、その為にもシュプギーの正体を突き止めることが先決なの」

「目星は付いているんですか?」

「ええ。でも次の手紙を読んでから伝えるわね。私の考えを」

「ということは気付いていたんですね。俺がこの手紙を持ってることに」

 無表情のまま懐から見慣れた便箋を取り出すロビン。それを差し出すも、レイニー様に受け取る気配は見受けられなかった。