「レイニーは?」

「フィンが現れ、あとは彼が」

 読んでいた本を絨毯に投げやり、カウチに寝そべる。ノック音の後に入室を果たしたユアンが卒なく報告する様がつまらなかった。

「レイニーは」

「はい」

「次、いつ来る?」

「私には分かりかねます」

「使えん」

「申し訳ございません」