「この手紙に意味なんてあるの?」

「分からない。けれど一通めの時は俺の目を掻い潜って差出人に会いに行っていた」

「これで四通目だけど相変わらず少しの忠告と世間話でよく分かんないね」

「他の手紙は?」

「全てレイニー様が持ってる。俺達にも読んでいいと言ってくれるけど、意味までは教えてくれない」

「正確には隠してるってことだよぉ」

「隠してる?」

 ベルナールの言葉をロビンが反芻する。意味を紐解くべく口を開けば、鋭い瞳のベルナールと目が合った。