現在、龍神の守護する国の王を継承しているのは蓮雅(レンガ)。

蓮雅王はできるだけ人や町に与えるであろう被害をなくそうと、

軍を兵力で迎え撃とうとせず、王城まで導くことを決断した。


相手にとって戦で乱れた国よりも、

整ったまま無傷で手に入れるほうが得策だと判断を下し、

進軍する街に攻撃しないことを了承した。

隣国の軍は明日の未明に王都に侵入し、

王城にたどり着くだろう。


このまま他国に侵略されるのか、

それとも別の策があるのか。

総ては、明日にかかっていた。