龍神の守護する国と呼ばれる小さな辺境の国。

水源豊かな地形のお蔭で、裕福とは言えなくも平和で調和の取れた国だった。

100年以上前に建国したという王の隣にいつの間にか現れた龍神は、

国造りを進める王を、自然を操る力と未来を見通す能力で助け導いてきたという。

それが今日まで続いていた。


ただ人に見えない存在の龍神だが、神殿が建立され、

祭典などで垣間見ることが出来る不可思議な現象に、

国民の誰もが龍神の存在を身近に感じ、敬っている。


しかし、今。

平和が乱された。