いつもの自分のフリをした
「ヒロ兄、彼女のこと好きなの?
当たり前か、好きだから付き合ってるんだよね」
なんか動揺してそんな事を聞いてしまった
ヒロ兄は優しく笑った
きっと彼女には、もっと優しく笑うんだろうな
「ごちそうさま」
ハルトが席を立って食べ終わった皿を片付けた
「あ、ごちそうさまでした」
私も最後の一口を慌てて口に入れて
皿とグラスをキッチンに運んだ
ハルトに近付いた
また、いないように無視された
「おばさんたち帰ってくるまでこっちにいなよ」
ヒロ兄が言ってくれた
ハルトは自分の部屋に行った
「うん、でも、帰る、ありがと」



