一瞬 ふたりで花火の日の土手に戻った 「別に‥アレは忘れてもらってもいいから」 ハルトは問題を解きながら言った ハルトの言葉に私は、なぜかガッカリした 「そっか‥わかった‥忘れるね‥」 また込み上げるものがあった 私は教科書を閉じてハルトの部屋を出た