ドーン…ドーン…
花火の音が聞こえてきた
首にヒヤリと冷たい感触がして
私はビックリして顔をあげた
ハルトが戻ってきた
「はい」
カキ氷を渡された
「あ、ありがとう」
辺りは薄暗くなっていた
目をおさえていたから
暗くなったのもわからなかった
ハルトに顔を見られたくなかったから
暗くなってホッとした
ドーン…ドーンドーン…
私はハルトからもらったカキ氷を口に入れた
ハルトは、焼きそばを食べていた
「カキ氷も食べる?」
ハルトにカキ氷を差し出した
「オレもある」
ハルトは自分のぶんのカキ氷を私に見せた
「お前いつもイチゴじゃん!
オレ、イチゴ嫌いだもん」
そーだった
私はイチゴ、ハルトはブルーハワイ
毎年そうだった



