土手に登ったところで 「お前、ここで待ってて、 オレ、何か買ってくるから ここからでも花火見えるだろ」 ハルトが言った 「でも、私も行けるよ、大丈夫‥」 「みんなに見られて冷やかされるのヤダから いいから待ってて」 私の言葉を遮ってハルトが言った 「あ、うん、じゃあここにいるね‥」 ハルトはひとりで縁日のほうに行った