ハルトにも笑われる
そう思ってハルトの顔も見ないで
急いでベランダから自分の部屋に戻った
みんな、みんな、、、
私だけ、つまらない
やっぱり行かなかったなんて
ママには言えない
せっかく浴衣着せてくれたのに
最悪な夏休み!
私はしゃがみこんで膝を抱えて顔を埋めた
受信音♪
また携帯が鳴った
[やっぱり行けるよ!]
友達からのそんなLINEを期待した
ハルトだった
[オレも友達が行けなくなったから
一緒に行かない?]
え?
[なんで?]
一瞬意味がわからなくて、そう返した
[嫌ならいいけど]
私は、ハルトのLINEを最初から読み直した
花火に?一緒に行くってこと?
[いいの?]
[お前がよければオレはいいけど]
[うん、じゃあ、行く]
こんな流れでハルトと一緒にマンションを出た



