そんな会話のやり取りをしながら 中学まで歩いた 春の風が少し冷たかった 明日からは、3年間ここを歩く どんな3年間になるのか期待と不安があった ヒロ兄もここを3年間歩いた なんとなくヒロ兄の匂いがするような気がした ハルトは、今どんな気持ちで私の横にいるんだろう 私より少し背の高いハルトを横目で見た 「なに?」 視線に気付いたハルトの声が またヒロ兄と重なった すごく不思議な気分だった