八月十二日蓮の誕生日の日はあっという間にやって来た。
「誕生日おめでとう!」
そう言って蓮の家に来たのは椿ではなく、美桜だった。
ドアを開けた時、蓮は嬉しくて美桜を抱きしめたくなった。しかし、その気持ちをこらえ疑問をぶつける。
「どうして誕生日を知ってるの?教えた覚えはないんだけど……」
「えっと、椿ちゃんから聞いたの。びっくりさせたくて……」
そう言って美桜ははにかむ。
「ありがとう!あっ、暑いし入って」
「えっ?でもいいの?」
「せっかくだし入って。あと一緒に考えてほしいことがあるんだ」
躊躇する美桜を蓮は家の中に入れた。


