時が経ち、心の景色は大きく変わっていた。 青空の下には、色とりどりの花が咲き乱れて小さな花畑ができた。 花畑の中で歌う少女のドレスも、真っ白ではなくピンク色になっていた。 少女の耳に、女の子の無邪気な笑い声が聞こえる。少女は優しく微笑んだ。 「ねえ、どうして凛ちゃんはいつもお話しないの?」 女の子が首を傾げた。 「凛ちゃんはね、耳が聴こえないの。でも、お話することはできるんだよ」