美桜、君には、ずっと笑ってほしい。たとえ俺の目の前にいなくても、世界のどこにいても、悲しい涙を流してほしくない。

俺は君をきっと泣かせてしまう。図書室での出来事でわかった。君の隣には、蓮しかダメなんだ。

君が幸せになるのなら、蓮の隣にいてほしい。笑ってほしい。

でも、蓮のことだからきっとまた君を泣かすんだろうな……。その時、美桜はまた泣いてしまう。

俺は、君のことをまだ心のどこかで想っている。椿みたいに諦めることはできない。

君を心から好きになったように、誰かをまた好きになれるかはわからない。それだけ、君のことが好きだったから。

いつまた恋に落ちるかなんてわからない。恋は本当に突然で、驚いてしまう。だから……他に好きな人ができるまで、君を想うことを許してください。

……人は矛盾した生き物だな。