トイレから出たあと、美桜はぴたりと足を止める。見渡す限り、人しかいない。
お姉ちゃんどこ?お姉ちゃんとどこで別れたんだっけ?
不安な気持ちが一気に押し寄せる。
人混みをかき分けながら進んでみるが、自分がどこにいるかすらわからない。
荷物は全部預かってもらっている。連絡を取れるスマホは、預かってもらったかばんの中だ。
お姉ちゃん!と大声で叫ぶのは恥ずかしい。しかし叫んだところでこの喧騒にかき消されてしまうだろう。
不安な気持ちが募るまま、気がつけば見覚えのない場所にいた。
人の波を抜け、近くにあったベンチに腰かける。
目の前には噴水があり、小さな子どもが水を見てはしゃいでいる。
いつもならかわいい様子に目を細めて見つめているが、今回はそうはいかない。
「お姉ちゃん……」
やっと出た声は震えていて、泣き出してしまいそうだった。
お姉ちゃんどこ?お姉ちゃんとどこで別れたんだっけ?
不安な気持ちが一気に押し寄せる。
人混みをかき分けながら進んでみるが、自分がどこにいるかすらわからない。
荷物は全部預かってもらっている。連絡を取れるスマホは、預かってもらったかばんの中だ。
お姉ちゃん!と大声で叫ぶのは恥ずかしい。しかし叫んだところでこの喧騒にかき消されてしまうだろう。
不安な気持ちが募るまま、気がつけば見覚えのない場所にいた。
人の波を抜け、近くにあったベンチに腰かける。
目の前には噴水があり、小さな子どもが水を見てはしゃいでいる。
いつもならかわいい様子に目を細めて見つめているが、今回はそうはいかない。
「お姉ちゃん……」
やっと出た声は震えていて、泣き出してしまいそうだった。


