女の子が泣いていると、しばらくして蓮が戻ってきた。手には四葉のクローバーが握られている。

「これあげる。さっき見つけたんだ!」

蓮が笑顔で言う。女の子の涙が止まった。

「四葉のクローバーは見つけると幸せになるんだよ!」

「本当!?やった〜」

女の子は笑顔になった。

少女の目の前に、新しい本が現れる。そのタイトルをみて、少女は驚く。タイトルはーーー「初恋」。早すぎる展開に少女は驚きながらも、優しく微笑んだ。

着ているドレスも、女の子なら一度は憧れる真っ白なドレスへと変わった。



さらに時は流れた。

女の子は蓮のことをどんどん好きになっていく。恋をしていると自覚もしていた。

同じ小学校を卒業し、同じ中学校へと入学した。